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UNIX(Linux)
入門編
- UNIX(Linux)とは
- ディストリビューションとは
- CentOSとMacOSとCUIについて
- 仮想化ソフトウェアを使ったCentOSのインストールとMacOSのCUI環境について
- ログインとrootユーザーとシャットダウン等について
- コマンドの構造と注意点について
- ファイルシステムとカレントディレクトリの移動と表示(cdとpwd)について
- 各主要ディレクトリの解説とディレクトリ等の内容表示(ls)について
- ちょっと高度なディレクトリの移動(cd)とパスについて
- 『ls』コマンドの応用(1)とドットファイルについて
- 『ls』コマンドの応用(2)
- タブキーを使った入力補完について
- ディレクトリの作成方法(mkdir)について
- ファイルの簡易作成(touch)とファイルについて
- 標準入出力とリダイレクション(>と>>)を使ったファイル生成とechoとcatについて
- ファイルとディレクトリの削除(rm)について
- ファイルとディレクトリのコピー(cp)について
- ファイルとディレクトリの移動と名前変更(mv)について
- viエディタとは
- viの基本的な使い方(1)
- viの基本的な使い方(2)
- ターミナル(sshとTera Term)を使ったリモート操作について
- ソフトウェアのインストール方法(yumとパッケージ管理ツール)について
- ユーザーの概要と確認と追加と切り替え(adduserとsu)について
- ユーザーのパスワードと削除と更新と管理者権限での実行(passwdとuserdelとusermodとsudo)について
- グループの概要と確認方法(groups)について
- グループの追加と削除と設定変更(groupaddとgroupdelとgroupmod)とユーザー追加方法について
- パーミッション(権限)について
- パーミッションの設定方法(chmodとchown)について
- トップページ
- UNIX(Linux)入門編 - viエディタとは
viエディタとは
みなさまどうも。
今回はUNIX系OSで超重要な項目である『vi』エディタのお話です。
まず最初に『vi』の読み方についてなんですが「ヴィ」、「ヴィーアイ」、「ブイアイ」って呼ばれる事が多いです。公式的な読み方は「ヴィーアイ」になるらしいのですが『vi』の進化形である『vim』(ヴィム)っていうエディタの普及率が非常に高く、その影響からかここ20年くらいは「ヴィム」から「ム」(m)を抜いた「ヴィ」って呼ぶ人が多数派な気がしますね。まあどの読み方でも通じるのでこれはお好きなように呼んでしまってOKでございます。
さてこれまでCUIなCentOSを色々と触ってきましたが当サイトをお読みの皆様の中で「そういえばCUIでテキストの編集ってどうやるんだろ?(*'ω'*)」って思った方がちょいちょいいらっしゃるかと思います。
CUIなOSはその名の通りグラフィックが全く無いOSなわけで皆様がこれまで使ってきたであろう「Sublime Text」も「秀丸エディタ」も「メモ帳」も「Dreamweaver」も「Visual Studio Code」も「Atom」もなーーーんも使えないわけなんですね。
「じゃあテキスト編集するときはどんすんねーん」って事になってしまうわけなんですがそこで登場するのがCUIでも操作可能なテキストエディタである『vi』くんになります。
そしてなーーーぜただのテキストエディタが超重要項目になるかというとCUIなOSではOSやソフトウェア等の各種設定がテキストファイルとなっている事が多いからですね。
GUIなOSであるWindowsOSやMacOSの各種設定って設定画面を開いてマウスとかトラックパッドとかでぽちぽちとクリックして設定を変えていく感じですよね。しかしCUIなOSだとマウスが想定されていないのでぽちぽちとクリックして設定を変えていくってことがそもそも出来なかったりします。
じゃあどうやっているのかというとOSやソフトウェアの設定はテキストファイルに書いて保存していくような構造になっているのでございましてつまりテキストファイルを編集出来ないと「設定が何も変更出来ないぜーホホーイ(*'ω'*)」って状況になっちゃうわけです。
んで
「テキストエディタなんて使い方覚える必要あるの?使い方なんて知らなくても普通にいじれるやん?そこそこ長年WindowsとかMacとか使ってるわけだし?(´・ω・`)」
って思った方もちょいちょいいらっしゃるかと思いますがそれは早計なのでございます。『vi』エディタくんは非常に使いやすくて素晴らしいエディタなのでございますが使い方が特殊すぎてある程度の知識がないとたった1文字入力する事すらできないという超素敵エディタなのでございます。
なのでそういう意味でも超重要項目になるわけなんですね。昨今だとネットとLinuxOSの普及で簡単に『vi』の使い方のまとめなんかが出てくるわけなのですが1990年代なんかは中々情報が手に入らなくて『vi』をマスターする事だけでも結構大変なわけでございました。
あと『vi』はUNIX系OSに最初からインストールされている事が非常に多いというかたまに現場のサーバーで「『vi』しかインストールされてない!」っていう良い漢向けな環境であることも結構多いのでそれも超重要項目の1つになる理由です。「他のエディタをインストールしたい!」って思っても『vi』が扱えないとテキストファイルがいじれないわけでしてそれが原因で設定変更とかが出来なくてつまりは他のエディタがインストール出来ないみたいになって「あれ?俺結構詰んでね?(´・ω・`)」みたいな展開になっちゃう可能性も無きにしもあらずなんですね。
ただ使いこなせてしまうと『vi』(Vim)は非常に使いやすいエディタになり、実は当サイトの記事も6割くらいは『Vim』を使って書かれていたりします。
著者は12歳くらいの頃からなのでもう何十年も『vi』と『Vim』を使っていたりするのですが他のエディタと違って『vi』系のエディタだとマウスを全く使わないどころかキーボードに置いてるおててをホームポジションからほぼ動かさずに色々出来ちゃうのでものすごーーーーく楽ちんなんですね。
更に『Vim』は色々なOSでインストールできる点や、『Vim』の設定ファイルを既定の場所にぽんっと置くだけで使い慣れたエディタの設定をすぐに反映させて作業を始めることができるというところも非常に強力です。なので「残りの人生でどれか1つしかエディタを使えないとしたら何を選ぶか?」と聞かれたら著者は速攻で「Vim先輩っす!!」って答えちゃうレベルなわけでございます。
『Vim』とは『vi』エディタから派生したテキストエディタの1つになります。
『Vim』は『vi』よりも遥かに高機能なのでここ30年くらいは『vi』よりも『Vim』を使ってる方が大多数って感じで、基本的な部分の使い方は『Vim』も『vi』もそこまで変わらないのでどちらか一方をある程度扱うことができれば逆もまた然りって感じになりますね。
『Vim』はOSの初期状態だとインストールされていない事が多いのですがさくっと簡単にインストール出来るのでもし「『vi』系のエディタを色々と勉強していきたいぜー(*'ω'*)」って気分になったら『vi』ではなく『Vim』の方を覚えると良いかもです。
そして『vi』と同じくCUIでも操作できてUNIX系OSで標準インストールされている事の多い『Emacs』(イーマックス)って子が居ます。この子も『vi』と同じく1970年代から使われている素晴らしいエディタで、古い時代からやってる方だと『vi』系なのか『Emacs』系なのかで好みががっつり分かれる感じになりますね。なので
「おれは『vi』じゃなくて『Emacs』を覚えるぜ!(*'ω'*)」
というのも全然ありです。まあ『Emacs』は『vi』と比べてそんなにクセがありませんので多分そんなにガッツリやりこまなくてもほぼ初見状態で使いこなせるかと思います。
ちなみに『Emacs』は1972年に最初のバージョンが出て、今現在も色々と新しいバージョンの開発が進んでいます。「誰でもいじって公開してOKだよー」っていうライセンスのもと開発が進めているソフトウェアとかをオープンソースっていうのですが『Emacs』は現在も開発が進められている最古のオープンソースでございますね。『vi』は最初のバージョンが1976年になるので『Emacs』くんの方がちょっとだけ年上になります。
というわけで次の記事では『vi』の基本的な使い方を学んで行きましょう。ではでは失礼致します。
この記事は桜舞が執筆致しました。
著者が愛する小型哺乳類 |
桜舞 春人 Sakurama HarutoISDN時代から様々なコンテンツを制作しているちょっと髪の毛が心配な東京在住のプログラマー。生粋のロングスリーパーで、10時間以上睡眠を取らないと基本的に体調が悪い。好きなだけ寝れる生活を送るのが夢。ゲームとスポーツと音楽が大好き。誰か髪の毛を分けて下さい。 |
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