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PHP
入門編
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変数の使い方
みなさまどうも。いかがお過ごしでしょうか。
前回は『変数』の概要とか基本的な記述方法とかを紹介しましたね。しかし、肝心な『変数の使い方』のご紹介がまだでした。というわけで今回は『変数の使い方』についてやっていきましょう。
『変数』は本当に様々な使い方ができ、使いこなすと非常に面白い処理を構築できたり、メンテナンスが容易な処理を構築できるようになります。しかし、全ての使い方のパターンを紹介する、というのは実質不可能なので使用例をほんの少しだけ紹介していきたいと思います。
さて、突然ですがちょっと想像してみましょう。
朝起きたあなたは急に世界中の人に100万回くらい「おはようございます!」と挨拶したくなったとします。言葉に言い表せないくらいとっても清々しい朝だったんですね。
しかし、世界中の人に挨拶して回るのは物理的に不可能です。なのであなたはインターネットの世界を通じて世界中の人に挨拶をすることにしました。
そしてあなたは2時間ほどかけて「おはようございます!」と100万回出力する処理をPHPで構築し、そのウェブサイトを公開しました。
<?php echo 'おはようございます!'; echo 'おはようございます!'; echo 'おはようございます!'; echo 'おはようございます!'; echo 'おはようございます!'; // ...これが100万回書いてあるとします。
しかし、2時間という膨大な時が流れたため、世界は朝ではなく昼に変化しつつあります。
それに気付いたあなたは大変焦りました。このままでは世界中の人に、昼にも関わらず「おはようございます!」と挨拶する愚行をしてしまいそうな展開です。急いで「こんにちは!」に変更しなくてはなりません。
あなたは急いで作業したものの結局修正が間に合わず、世界中の人に昼間にも関わらず「おはようございます!」と挨拶してしまいました。なんということでしょう。
(´-`).。oO(まあ一括置換とかすればいいんですけどね...)
しかし、ちょっと考えてみてください。ここで『変数』を使っていたらどうでしょうか。
もう分かりましたね。『変数』を使って実装していたらたった一箇所直すだけで全ての出力を「こんにちは!」に変更することができます。
<?php $text = 'おはようございます!'; // ここを直すだけで全ての出力を変更できます。 echo $text; echo $text; echo $text; echo $text; echo $text; // ...これが100万回書いてあるとします。
これで夜が来てもお正月が来ても多い日でも安心です。
と、長い茶番を繰り広げましたが、これが最初に紹介したい『変数』の使い方です。『変数』は何度でも呼び出すことができるのでこのような同じ文章を何度も表示させたりする処理を構築する場合などでは『変数』を使ってしまったほうが圧倒的にメンテナンスが楽になります。
そしてもう一つ紹介したいサンプルがあり、変数は自分自身を演算(計算)に使い、その結果を自分に代入するというトリッキーなことができます。
なんのこっちゃって話なんですが、以下のサンプルをみてください。これ、なんて出力されるか分かりますでしょうか。他の記事でも紹介したサンプルですが、数学にはないプログラミングならではのトリッキーな演算方法になります。
<?php $x = 1; $x = $x + 1; echo $x;
先に答えを言ってしまうと答えは『2』です。ではちょいと解説していきますね。「ふっ、この程度、解説なんざいらねえぜ...」っていう数学的思考を持った素敵な方はズバッとかっ飛ばしてしまってください。
まず最初の1行目ですが、これは問題ないですね。変数『x』に数値の『1』が入っているだけです。
$x = 1;
問題は次の行です。
$x = $x + 1;
ここで引っかかっちゃう人多いです。前回の記事でやったところをちょっと思い出してみましょう。そうです、プログラミングでは右辺から左辺へ処理が進んでいくんでしたね。ということは最初に処理が走るのは右辺です。なので右辺に注目してみましょう。右辺の処理が走る前の変数『x』には数値の『1』が代入されています。ってことはこうなりますね。
$x + 1; // 変数『x』は数値の『1』なので、つまりこの演算は『1 + 1』です。
そしてその演算結果を書き換えてみるとこうなります。
$x = 2;
というわけで答えは『2』になります。いかがだったでしょうか。プログラミングは数学と非常に似ている、というか本質的には同じようなものだったりするのですが、数学とは違ったトリッキーな演算方法だったと思います。
以上がちょっとした『変数』の使用例でございました。なんとなくでも『変数』という概念の強力さが伝わりましたでしょうか。
さて、では結構地味な記事が続いてしまっているので次の記事ではHTMLにはないPHPの強力な機能、『include()』をちょっと使ってみたいと思います。
ではではこの辺で。またお会いしましょう。
この記事は桜舞が執筆致しました。
著者が愛する小型哺乳類 |
桜舞 春人 Sakurama HarutoISDN時代から様々なコンテンツを制作しているちょっと髪の毛が心配な東京在住のプログラマー。生粋のロングスリーパーで、10時間以上睡眠を取らないと基本的に体調が悪い。好きなだけ寝れる生活を送るのが夢。ゲームとスポーツと音楽が大好き。誰か髪の毛を分けて下さい。 |
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