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ROUND / CEIL / FLOOR
数値を指定した桁数に丸める関数です。四捨五入・切り上げ・切り捨てのそれぞれに対応する関数があります。
構文
-- ROUND: 指定した桁数で四捨五入します。 ROUND(数値, 桁数) -- CEIL / CEILING: 数値以上の最小の整数(切り上げ)を返します。 CEIL(数値) CEILING(数値) -- FLOOR: 数値以下の最大の整数(切り捨て)を返します。 FLOOR(数値) -- TRUNCATE: 指定した桁数で小数部を切り捨てます(MySQLなど)。 TRUNCATE(数値, 桁数)
構文一覧
| 関数 | 概要 |
|---|---|
| ROUND(n, d) | dで指定した小数点以下の桁数で四捨五入します。dを省略すると小数点以下を四捨五入して整数を返します。dに負の値を指定すると整数部を丸めます。 |
| CEIL(n) / CEILING(n) | nを超えない最小の整数を返します(切り上げ)。負の数は0方向に切り上げられます。 |
| FLOOR(n) | n以下の最大の整数を返します(切り捨て)。負の数は0から遠ざかる方向に切り捨てられます。 |
| TRUNCATE(n, d) | dで指定した桁数で小数部を切り捨てます。ROUNDとは異なり丸め処理なしに数値を短くします(MySQL・SQL Serverなど)。 |
サンプルコード
-- 商品の単価に税率を掛けて、四捨五入・切り上げ・切り捨てを比較します。
SELECT
商品名,
単価,
ROUND(単価 * 1.1, 0) AS 税込_四捨五入,
CEIL(単価 * 1.1) AS 税込_切り上げ,
FLOOR(単価 * 1.1) AS 税込_切り捨て,
TRUNCATE(単価 * 1.1, 0) AS 税込_TRUNCATE
FROM 商品;
-- 月次売上を千円単位で表示します(ROUND で下3桁を丸める)。
SELECT
売上月,
SUM(売上金額) AS 合計,
ROUND(SUM(売上金額), -3) AS 千円単位
FROM 月別売上
GROUP BY 売上月
ORDER BY 売上月;
-- 平均単価を小数点第1位まで求めます。
SELECT
カテゴリ名,
ROUND(AVG(単価), 1) AS 平均単価
FROM 商品
GROUP BY カテゴリ名;
実行結果
-- 税込価格の比較(単価 1980 の場合、1.1倍 = 2178.0)。 商品名 | 単価 | 四捨五入 | 切り上げ | 切り捨て | TRUNCATE -----------+-------+----------+----------+----------+--------- マグカップ | 1980 | 2178 | 2178 | 2178 | 2178 ノート | 1500 | 1650 | 1650 | 1650 | 1650 ボールペン | 980 | 1078 | 1078 | 1078 | 1078 -- 千円単位の月次売上。 売上月 | 合計 | 千円単位 ---------+-----------+--------- 2024-01 | 1234567 | 1235000 2024-02 | 987654 | 988000
データベース別の書き方
『ROUND』『CEIL』(または『CEILING』)・『FLOOR』は MySQL・PostgreSQL・Oracle・SQL Server・SQLite で共通して使用できます。
-- 全データベース共通の構文です。 SELECT ROUND(単価 * 1.1, 0) AS 税込_四捨五入 FROM 商品; SELECT CEIL(単価 * 1.1) AS 税込_切り上げ FROM 商品; SELECT FLOOR(単価 * 1.1) AS 税込_切り捨て FROM 商品;
Oracle では『CEIL』のみ使用でき、『CEILING』は使えません。他のデータベースではどちらも使用できます。
『TRUNCATE』は MySQL 独自の関数です。PostgreSQL・Oracle では『TRUNC』を使います。SQL Server では『ROUND』の第3引数に 1 を指定すると切り捨てになります。
-- MySQL: TRUNCATE を使います。 SELECT TRUNCATE(単価 * 1.1, 0) AS 税込_切り捨て FROM 商品; -- PostgreSQL・Oracle: TRUNC を使います。 SELECT TRUNC(単価 * 1.1, 0) AS 税込_切り捨て FROM 商品; -- SQL Server: ROUND の第3引数に 1 を指定します。 SELECT ROUND(単価 * 1.1, 0, 1) AS 税込_切り捨て FROM 商品;
概要
『ROUND』の第2引数には負の値も指定できます。-1 で一の位を丸め、-3 で千の位を丸めるといった使い方ができます。
『CEIL』と『FLOOR』の負の数の扱いに注意してください。CEIL(-1.5) は -1(0方向)、FLOOR(-1.5) は -2(0から遠ざかる方向)を返します。税計算では法律・業務ルールに従って切り捨て・切り上げ・四捨五入のいずれかを選ぶ必要があります。日本の消費税では端数は切り捨てが一般的です。
絶対値や剰余などの数値演算は『ABS / MOD / POWER』を参照してください。
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