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LAG / LEAD

ウィンドウ関数の1つで、現在の行から前後のN行の値を参照できる関数です。売上の前日比・前月比の計算など、時系列データの比較によく使われます。

構文
-- LAG: N行前の値を参照します。
LAG(列名 [, N [, デフォルト値]]) OVER ([PARTITION BY グループ列] ORDER BY 並び順列)

-- LEAD: N行後の値を参照します。
LEAD(列名 [, N [, デフォルト値]]) OVER ([PARTITION BY グループ列] ORDER BY 並び順列)
構文一覧
関数概要
LAG(列, N, デフォルト)現在行のN行前の値を返します。Nを省略すると1行前になります。参照先がない場合はデフォルト値(省略時はNULL)を返します。
LEAD(列, N, デフォルト)現在行のN行後の値を返します。Nを省略すると1行後になります。参照先がない場合はデフォルト値(省略時はNULL)を返します。
サンプルコード
-- 前日の売上と差額を計算します。
SELECT
    売上日,
    売上金額,
    LAG(売上金額, 1, 0) OVER (ORDER BY 売上日) AS 前日売上,
    売上金額 - LAG(売上金額, 1, 0) OVER (ORDER BY 売上日) AS 前日比
FROM 日別売上
ORDER BY 売上日;

-- 商品カテゴリ別に前月売上と翌月売上を並べて比較します。
SELECT
    売上月,
    カテゴリ名,
    売上金額,
    LAG(売上金額)  OVER (PARTITION BY カテゴリ名 ORDER BY 売上月) AS 前月売上,
    LEAD(売上金額) OVER (PARTITION BY カテゴリ名 ORDER BY 売上月) AS 翌月売上
FROM 月別カテゴリ売上
ORDER BY カテゴリ名, 売上月;
実行結果
-- 前日比。
売上日      | 売上金額 | 前日売上 | 前日比
------------+----------+----------+--------
2024-01-01  | 120000   | 0        | 120000
2024-01-02  | 98000    | 120000   | -22000
2024-01-03  | 145000   | 98000    | 47000
2024-01-04  | 88000    | 145000   | -57000

-- カテゴリ別・月別の前後比較。
売上月   | カテゴリ名 | 売上金額 | 前月売上 | 翌月売上
---------+------------+----------+----------+---------
2024-01  | 家電       | 850000   | NULL     | 920000
2024-02  | 家電       | 920000   | 850000   | 780000
2024-03  | 家電       | 780000   | 920000   | NULL
データベース別の書き方

『LAG()』『LEAD()』は MySQL(8.0以降)・PostgreSQL・Oracle・SQL Server・SQLite(3.25以降)で共通して使用できます。

-- 前日の売上と差額を計算します(主要データベース共通)。
SELECT
    売上日,
    売上金額,
    LAG(売上金額, 1, 0) OVER (ORDER BY 売上日) AS 前日売上,
    売上金額 - LAG(売上金額, 1, 0) OVER (ORDER BY 売上日) AS 前日比
FROM 日別売上
ORDER BY 売上日;
概要

『LAG』と『LEAD』はN行前後の値を返すウィンドウ関数です。第2引数でオフセット(省略時は1)、第3引数で参照先が存在しない場合のデフォルト値を指定できます。デフォルト値を省略すると NULL が返ります。

前日比・前月比の計算は自己結合(SELF JOIN)でも実現できますが、LAG/LEAD の方がコードが簡潔です。PARTITION BY を付けるとグループごとに独立した前後参照になるため、複数の系列を1つのテーブルに持つ場合は必ず指定してください。指定しないとグループをまたいで参照されます。

ウィンドウ関数の基本構文は『OVER / PARTITION BY』を、累計・移動平均は『SUM / AVG(ウィンドウ)』を参照してください。

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