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Vec::new() / vec![]
RustのVec(ベクタ)は可変長の配列です。『Vec::new()』で空のVecを作成し、『vec![]』マクロで初期値付きのVecを作れます。同じ型の要素を動的に管理するときに使います。
構文
// 空のVecを生成します。 let v: Vec<i32> = Vec::new(); // vec! マクロで初期値を指定して生成します(型推論が効きます)。 let v = vec![1, 2, 3, 4, 5]; let v = vec!["apple", "banana", "cherry"]; // 容量を事前に確保します(パフォーマンス最適化)。 let mut v: Vec<i32> = Vec::with_capacity(100); // 同じ値で初期化します。 let v = vec![0; 5]; // [0, 0, 0, 0, 0] // 型変換でVecを生成します。 let v: Vec<i32> = (1..=5).collect(); // [1, 2, 3, 4, 5]
生成方法一覧
| 記述方法 | 概要 |
|---|---|
| Vec::new() | 空のVecを生成します(要素型は型注釈で指定します)。 |
| vec![値1, 値2, ...] | 初期値を持つVecを生成します(型推論あり)。 |
| vec![値; n] | 同じ値をn個持つVecを生成します。 |
| Vec::with_capacity(n) | n要素分のメモリを事前確保してVecを生成します。 |
| イテレータ.collect::<Vec<_>>() | イテレータの要素をVecに集めます。 |
| v.capacity() | 現在確保しているメモリ容量(要素数)を返します。 |
| v.len() | 現在の要素数を返します。 |
| v.is_empty() | Vecが空かどうかを返します。 |
| v[i] | i番目の要素にアクセスします(範囲外はパニック)。 |
| v.get(i) | i番目の要素をOption<&T>で返します(範囲外はNone)。 |
サンプルコード
fn main() {
// Vec::new() で空のVecを生成します。
let mut v1: Vec<i32> = Vec::new();
v1.push(1);
v1.push(2);
v1.push(3);
println!("Vec::new() + push: {:?}", v1);
// vec! マクロで初期値付きのVecを生成します。
let v2 = vec![10, 20, 30, 40, 50];
println!("vec![]: {:?}", v2);
// 同じ値で初期化します。
let zeros = vec![0; 5];
println!("vec![0; 5]: {:?}", zeros);
// Vec::with_capacity でメモリを事前確保します。
let mut v3: Vec<i32> = Vec::with_capacity(10);
println!("\n容量確保後: len={}, capacity={}", v3.len(), v3.capacity());
for i in 0..5 {
v3.push(i);
}
println!("5要素追加後: len={}, capacity={}", v3.len(), v3.capacity());
// イテレータからVecを生成します。
let v4: Vec<i32> = (1..=5).collect();
println!("\n(1..=5).collect(): {:?}", v4);
let v5: Vec<i32> = (0..10).filter(|x| x % 2 == 0).collect();
println!("偶数のみ: {:?}", v5);
// 要素へのアクセスです。
println!("\n--- 要素アクセス ---");
let v = vec![10, 20, 30, 40, 50];
println!("v[2] = {}", v[2]); // インデックスアクセス
// 安全なアクセス(get)はOption型を返します。
match v.get(2) {
Some(x) => println!("v.get(2) = {}", x),
None => println!("インデックス範囲外"),
}
println!("v.get(10) = {:?}", v.get(10)); // None
// Vec のメタ情報です。
println!("\n--- メタ情報 ---");
println!("len: {}", v.len());
println!("is_empty: {}", v.is_empty());
println!("capacity: {}", v.capacity());
// for ループでの走査です。
print!("\nfor ループ: ");
for x in &v {
print!("{} ", x);
}
println!();
}
概要
『Vec::with_capacity()』でメモリを事前確保しておくと、要素を追加するたびにメモリ再アロケーションが発生するのを防げます。要素数がある程度わかっている場合は使うとパフォーマンスが向上します。
要素アクセスには添字(v[i])と『get()』の2種類があります。添字アクセスは範囲外でパニックしますが、『get()』はOption型を返すため安全に扱えます。ユーザー入力や外部データのインデックスには『get()』を推奨します。
Vecを for ループで走査するときは、要素の所有権を奪わないように &v(参照)を使ってください。&を付けずに for x in v とすると v の所有権が移動してしまいます。
要素の追加・削除は『Vec::push() / pop() / insert() / remove()』を参照してください。
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