.rsファイルの作成と実行方法
Rust のコードをテキストファイルに保存し、コンパイルして実行する方法を解説します。ファイルの実体はただのテキストファイルで、拡張子を『.rs』にしたものです。
.rsファイルの書き方
テキストエディタで Rust のコードを記述し、ファイル名を『.rs』拡張子で保存します。ファイルの文字コードは『UTF-8』で保存してください。
hello.rs
fn main() {
println!("Hello, World!");
let name = "Rust";
let version = 2021;
println!("言語: {}, エディション: {}", name, version);
}
Rust のプログラムは必ず『main』関数が実行の起点になります。コードを記述したら、コンパイルして実行ファイルを生成してから動かします。
コメントの書き方
.rs ファイルにはコメント(メモ)を記述できます。コメントはコンパイラに無視されるため、コードの説明や注意書きを残すのに使います。
| 書き方 | 説明 |
|---|---|
| // コメント | 1行コメントです。『//』の後にスペースを1つ入れて記述します。行末まで有効です。 |
| /* コメント */ | 複数行コメントです。『/*』から『*/』までの範囲がコメントになります。 |
| /// コメント | ドキュメントコメントです。関数や構造体の直前に記述すると、ドキュメント生成ツール(cargo doc)で利用されます。 |
sample_comments.rs
fn main() {
/*
複数行にわたるコメントです。
処理の説明などを記述するのに使います。
*/
println!("Hello, World!");
}
/// 2つの整数を加算して結果を返します。
///
/// # 引数
/// * `a` - 1つ目の整数
/// * `b` - 2つ目の整数
fn add(a: i32, b: i32) -> i32 {
a + b
}
1行目の『// コメント』はコード内の説明に使います。『///』はドキュメントコメントで、関数や構造体の直前に書くと『cargo doc』でHTMLドキュメントを自動生成できます。
実行方法
rustc でコンパイルして実行する
『rustc』コマンドで .rs ファイルをコンパイルし、生成された実行ファイルを実行します。
rustc hello.rs ./hello
コンパイルが成功すると、同じディレクトリに実行ファイル(macOS / Linux では『hello』、Windows では『hello.exe』)が生成されます。
Hello, World! 言語: Rust, エディション: 2021
Cargo プロジェクトで実行する
Rust の標準的なビルドツール『Cargo』を使うと、依存パッケージの管理やビルドをまとめて行えます。新しいプロジェクトを作成する場合は『cargo new』を使います。
cargo new my_project cd my_project
生成された『src/main.rs』にコードを記述し、プロジェクトディレクトリで『cargo run』を実行するとコンパイルと実行を一度に行えます。
cargo run
Compiling my_project v0.1.0
Finished dev [unoptimized + debuginfo] target(s) in 0.50s
Running `target/debug/my_project`
Hello, World!
実行方法の比較
| 方法 | コマンド | 特徴 |
|---|---|---|
| rustc(直接コンパイル) | rustc ファイル名.rs → ./ファイル名 | 単一ファイルの動作確認に適しています。 |
| Cargo(プロジェクト管理) | cargo run | 依存パッケージを使う場合や、本格的な開発に適しています。 |
概要
.rs ファイルはただのテキストファイルです。テキストエディタで Rust のコードを書き、拡張子を『.rs』にして保存するだけで作成できます。
Rust はコンパイル型言語のため、コードを直接実行することはできません。『rustc』コマンドでコンパイルして実行ファイルを生成するか、『cargo run』でコンパイルと実行を一度に行います。単一ファイルの動作確認には『rustc』が手軽です。外部クレート(ライブラリ)を使う本格的な開発には『Cargo』を使うのが一般的です。
おすすめのエディタについては『環境構築』を参照してください。
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