Enumerable.flat_map / group_by / tally
| 対応: | Ruby 2.7(2019) |
|---|
コレクションの平坦化・グルーピング・集計を行うメソッドです。データの集約処理に役立ちます。
構文
# mapの結果を1段階平坦化します。
コレクション.flat_map { |要素| 変換式 }
# ブロックの戻り値をキーにしてグループ分けします。
コレクション.group_by { |要素| キー }
# 要素の出現回数を集計したハッシュを返します。
コレクション.tally
# ネストした配列を平坦にします。
配列.flatten
配列.flatten(深さ)
メソッド一覧
| メソッド | 概要 |
|---|---|
| flat_map | 各要素にブロックを適用し、結果の配列を1段階平坦化して返します。 |
| group_by | ブロックの戻り値をキー、一致する要素の配列を値とするハッシュを返します。 |
| tally | 各要素の出現回数を集計し、『{要素 => 回数}』のハッシュを返します。 |
| flatten | ネストした配列を再帰的に平坦化します。引数で深さを制限できます。 |
サンプルコード
sample_enumerable_flat_map_group_by_tally.rb
# flat_map でネストした配列を平坦化しながら変換します。
sentences = ["Iori Yagami", "Terry Bogard"]
word_list = sentences.flat_map { |s| s.split(" ") }
puts word_list.inspect # ["Iori", "Yagami", "Terry", "Bogard"]
# group_by で所属チームごとにグループ分けします。
fighters = [
{ name: "八神庵", team: "八神チーム" },
{ name: "草薙京", team: "草薙チーム" },
{ name: "テリー・ボガード", team: "餓狼チーム" },
{ name: "ブルー・マリー", team: "餓狼チーム" }
]
by_team = fighters.group_by { |f| f[:team] }
puts by_team["八神チーム"].map { |f| f[:name] }.inspect # ["八神庵"]
puts by_team["餓狼チーム"].map { |f| f[:name] }.inspect # ["テリー・ボガード", "ブルー・マリー"]
# tally で出現回数を集計します。
teams = ["八神チーム", "草薙チーム", "八神チーム", "餓狼チーム", "草薙チーム", "八神チーム"]
tally = teams.tally
puts tally.inspect # {"八神チーム"=>3, "草薙チーム"=>2, "餓狼チーム"=>1}
# 最も多い要素を取得します。
most_common = tally.max_by { |_, count| count }
puts "最多: #{most_common[0]}(#{most_common[1]}回)" # 最多: 八神チーム(3回)
ruby enumerable_flat_map_group_by_tally.rb
["Iori", "Yagami", "Terry", "Bogard"]
["八神庵"]
["テリー・ボガード", "ブルー・マリー"]
{"八神チーム"=>3, "草薙チーム"=>2, "餓狼チーム"=>1}
最多: 八神チーム(3回)
概要
『flat_map』は『map』と『flatten(1)』を組み合わせた操作を1回で行います。各要素から配列を生成してそれをまとめたい場合に便利です。『group_by』はデータを分類するときに活用でき、戻り値はハッシュです。
『tally』はRuby 2.7で追加されたメソッドで、要素の出現回数を手軽に集計できます。それ以前のバージョンでは『each_with_object』や『inject』で同等の処理を実装する必要がありました。ログ解析や投票集計など、頻度カウントが必要な場面で重宝します。
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