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セット.add() / セット.remove() / セット.discard()
セットへの要素の追加・削除を行うメソッドです。セットは重複のない要素の集合で、要素の有無を高速に確認できます。
構文
# 要素を追加します。 セット.add(要素) # 要素を削除します(存在しない場合はエラー)。 セット.remove(要素) # 要素を削除します(存在しない場合は何もしない)。 セット.discard(要素) # ランダムな要素を取り出して削除します。 セット.pop() # 全要素を削除します。 セット.clear()
メソッド一覧
| メソッド | 概要 |
|---|---|
| セット.add(要素) | セットに要素を追加します。すでに同じ要素が存在する場合は何もしません。 |
| セット.remove(要素) | 指定した要素をセットから削除します。要素が存在しない場合は『KeyError』が発生します。 |
| セット.discard(要素) | 指定した要素をセットから削除します。要素が存在しない場合でもエラーにならず何もしません。 |
| セット.pop() | セットから任意の要素を1つ取り出して削除し、その要素を返します。セットが空の場合は『KeyError』が発生します。 |
| セット.clear() | セットのすべての要素を削除して空のセットにします。 |
| セット.update(イテラブル) | イテラブル(リスト・別のセットなど)の全要素を追加します。 |
サンプルコード
# セットを作成して要素を追加します。
fruits = {'apple', 'banana'}
fruits.add('cherry')
print(fruits) # 『{'apple', 'banana', 'cherry'}』と出力されます(順序は不定)。
# 同じ要素を追加しても重複しません。
fruits.add('apple')
print(len(fruits)) # 『3』と出力されます。
# remove() で要素を削除します。
fruits.remove('banana')
print(fruits) # 『{'apple', 'cherry'}』と出力されます。
# remove() で存在しない要素を削除するとエラーになります。
try:
fruits.remove('grape') # KeyError が発生します。
except KeyError as e:
print(f'エラー: {e}')
# discard() は存在しなくてもエラーになりません。
fruits.discard('grape') # エラーなし。
print(fruits) # セットは変わらず出力されます。
# update() でリストの全要素を追加します。
new_items = ['mango', 'apple', 'kiwi']
fruits.update(new_items)
print(fruits) # 重複なしで追加されます。
# pop() で任意の要素を取り出します。
removed = fruits.pop()
print(f'取り出した要素: {removed}')
# clear() で全要素を削除します。
fruits.clear()
print(fruits) # 『set()』と出力されます(空のセット)。
概要
セットはリストと異なり順序を持たず、重複した要素を持てません。そのため要素の追加・削除・存在確認がリストよりも高速です。要素の削除には『remove()』と『discard()』の2種類があります。削除する要素が存在しない場合にエラーを発生させたいときは『remove()』を、エラーを無視したいときは『discard()』を使います。
セットは順序を保証しないため、『pop()』でどの要素が取り出されるかは不定です。特定の要素を取り出したい場合はセットではなくリストやデック(collections.deque)を使ってください。
セットの集合演算(和・積・差)は『セット.union() / セット.intersection() / セット.difference()』を参照してください。
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