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Kotlin辞典

suspend 関数

Kotlinの『suspend』関数はコルーチン内で実行できる中断可能な関数です。処理を一時停止して他の処理を実行させ、完了後に再開できるため、非同期I/Oや並行処理を簡潔に書けます。

構文
// suspend 関数の定義
suspend fun 関数名(引数: 型): 戻り値型 {
    // コルーチン内でのみ呼び出せます
    delay(1000)  // 1秒待機(スレッドをブロックしない)
    return 結果
}

// suspend 関数の呼び出し(コルーチンスコープ内から)
runBlocking {
    val result = 関数名(引数)
}
構文一覧
キーワード / 関数概要
suspend fun中断可能な関数を定義します。コルーチン内からのみ呼び出せます。
runBlocking { }コルーチンを起動して完了まで現在スレッドをブロックします。テスト・main 関数で使います。
coroutineScope { }子コルーチンが全て完了するまで中断(スレッドはブロックしない)します。
delay(ms)指定ミリ秒間コルーチンを中断します(スレッドをブロックしません)。
withContext(Dispatcher) { }コルーチンのコンテキスト(スレッド)を切り替えて処理を実行します。
サンプルコード
import kotlinx.coroutines.*

// suspend 関数の定義
suspend fun fetchData(id: Int): String {
    delay(500)  // ネットワーク通信を模倣(0.5秒待機)
    return "Data-$id"
}

suspend fun processData(data: String): String {
    delay(200)  // 処理時間を模倣
    return data.uppercase()
}

fun main() = runBlocking {
    println("開始")

    // suspend 関数を順番に呼び出します。
    val data = fetchData(1)
    println("取得: $data")    // 取得: Data-1

    val result = processData(data)
    println("処理後: $result")  // 処理後: DATA-1

    // coroutineScope で子コルーチンをまとめます。
    coroutineScope {
        val a = fetchData(2)
        val b = fetchData(3)
        println("$a, $b")     // Data-2, Data-3
    }

    println("完了")
}
概要

『suspend』関数はコルーチン内またはほかの『suspend』関数からのみ呼び出せます。通常の関数から呼び出すには『runBlocking』や『launch』でコルーチンスコープを作る必要があります。

『delay()』はスレッドをブロックしないため、『Thread.sleep()』の代わりに使います。コルーチン内では多数の『suspend』関数を並行して起動することで、少ないスレッドで高いスループットを実現できます。

コルーチンの並行起動はlaunch / asyncを、非同期結果の取得はawait() / Deferredを参照してください。

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