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lateinit / lazy
初期化を後回しにする『lateinit var』と、初回アクセス時に初期化する遅延プロパティ『by lazy』の仕組みです。
構文
// lateinit:後から初期化する変数(null非許容の var に使用)
lateinit var プロパティ名: 型
// by lazy:初回アクセス時に初期化する val
val プロパティ名: 型 by lazy {
// 初期化処理
値
}
構文一覧
| 構文 | 概要 |
|---|---|
| lateinit var 変数名: 型 | 宣言時に初期化を省略できます。初期化前にアクセスすると例外が発生します。 |
| ::プロパティ名.isInitialized | 『lateinit』変数が初期化済みかどうかを確認します。 |
| val 変数名 by lazy { } | 初回アクセス時にラムダが実行され、その結果が値として保存されます。 |
| by lazy(LazyThreadSafetyMode.NONE) { } | スレッドセーフを無効にした遅延初期化です。シングルスレッド用です。 |
サンプルコード
class DatabaseManager {
// lateinit:後から代入するプロパティ
lateinit var connectionString: String
fun connect(url: String) {
connectionString = url
}
fun status(): String {
// isInitialized で初期化済みか確認できます。
return if (::connectionString.isInitialized) {
"接続済み: $connectionString"
} else {
"未接続"
}
}
}
class AppContext {
// by lazy:初回アクセス時にだけ実行されます。
val config: Map<String, String> by lazy {
println("設定を読み込んでいます...")
mapOf("theme" to "dark", "lang" to "ja")
}
}
fun main() {
val db = DatabaseManager()
println(db.status()) // 未接続
db.connect("jdbc://localhost")
println(db.status()) // 接続済み: jdbc://localhost
val ctx = AppContext()
// 最初のアクセス時だけラムダが実行されます。
println(ctx.config["theme"]) // 設定を読み込んでいます... → dark
println(ctx.config["lang"]) // ラムダは実行されません → ja
}
概要
『lateinit var』はDIフレームワークやテストコードなど、コンストラクタ外で初期化が必要な場面で使います。初期化前にアクセスすると『UninitializedPropertyAccessException』が発生するため、不安な場合は『isInitialized』で確認してください。プリミティブ型(Int, Boolean など)には使えません。
『by lazy』は重い初期化処理を必要になるまで遅らせたいときに便利です。一度初期化されると値はキャッシュされ、以降はラムダが再実行されることはありません。デフォルトでスレッドセーフです。
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