name / value / placeholder / required
| 対応: | HTML5(2014) |
|---|
フォームのコントロールには、入力値の送信・表示・制御に関わるさまざまな属性があります。中でも『name』『value』『placeholder』『required』はほぼすべてのフォームで使われる基本的な属性です。
構文
<!-- 基本的な属性の組み合わせ --> <input type="text" name="username" value="初期値" placeholder="例:kiryu_kazuma" required autofocus autocomplete="name"> <!-- 読み取り専用・無効化 --> <input type="text" name="code" value="ABC123" readonly> <input type="text" name="locked" value="変更不可" disabled>
属性一覧
| 属性 | 概要 |
|---|---|
| name | フォーム送信時のデータのキー名を指定します。サーバーはこの名前でデータを受け取ります。 |
| value | コントロールの初期値または送信する値を指定します。 |
| placeholder | 入力欄が空のときに表示するヒントテキストを指定します。入力開始と同時に消えます。 |
| required | 入力を必須にします。空のままフォームを送信しようとするとエラーが表示されます。 |
| autofocus | ページ読み込み時に自動的にフォーカスを当てます。ページ内で1つだけ指定できます。 |
| autocomplete | ブラウザによる自動入力補完を制御します。『on』『off』や『email』などのヒント値を指定できます。 |
| readonly | ユーザーによる変更を禁止しますが、フォーム送信の対象になります。 |
| disabled | コントロールを完全に無効化します。フォーム送信の対象外になります。 |
サンプルコード
sample_name_value_placeholder_required.html
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>フォーム属性</title>
</head>
<body>
<form>
<!-- autofocusでページ表示時に自動フォーカス -->
<p>
<label for="uname">ユーザー名(必須):</label>
<input type="text" id="uname" name="username"
placeholder="例:kiryu_kazuma"
required autofocus autocomplete="username">
</p>
<!-- emailタイプ+required -->
<p>
<label for="mail">メールアドレス(必須):</label>
<input type="email" id="mail" name="email"
placeholder="example@mail.com"
required autocomplete="email">
</p>
<!-- readonlyで変更不可(送信される) -->
<p>
<label for="plan">ご契約プラン:</label>
<input type="text" id="plan" name="plan" value="スタンダード" readonly>
</p>
<!-- disabledで無効(送信されない) -->
<p>
<label for="point">ポイント数:</label>
<input type="text" id="point" name="point" value="1500" disabled>
</p>
<p><button type="submit">登録する</button></p>
</form>
</body>
</html>
実行結果
ページ表示と同時に「ユーザー名」欄にフォーカスが当たります。必須フィールドを空のまま「登録する」を押すとバリデーションエラーが表示されます。「ご契約プラン」欄は変更できませんが送信され、「ポイント数」欄はグレーアウトされ送信されません。
概要
『name』属性はフォームの要です。『name』が指定されていないコントロールのデータはフォーム送信時に送られません。すべての入力項目に適切な名前をつけるようにしましょう。
『placeholder』はラベルの代わりには使えません。入力欄にフォーカスを当てると消えてしまうため、何を入力すべきか分からなくなる場合があります。必ず別途『label』要素でラベルを提供してください。
『readonly』と『disabled』はどちらも変更を禁止しますが、重要な違いがあります。『readonly』はフォーム送信の対象になりますが、『disabled』はなりません。また、『disabled』にするとフォーカスも当たらなくなります。確認画面で値を表示しつつ送信させたい場合は『readonly』を使いましょう。
バリデーション関連の属性(min/max/patternなど)については『inputのバリデーション属性』のページで詳しく解説しています。
対応ブラウザ
3 以降 ○
2 以前 ×
4 以降 ○
3 以前 ×
4 以降 ○
3 以前 ×
8 ×
7 ×
6 ×
12.1 以降 ○
11.1 以前 ×
3.2 以降 ○
Android Browser
4.4 以降 ○
4 以前 ×※ バージョン情報は MDN に基づいています。
実践的な使い方と注意点
フォームの属性はそれぞれ役割が明確ですが、組み合わせ方によってUXとアクセシビリティが大きく変わります。
| 属性 | よくあるミス | 正しい使い方 |
|---|---|---|
| placeholder | ラベルの代わりに使う | labelと併用する。placeholderは入力例・ヒントのみ。入力を始めると消えるため、ラベルとしては不適切 |
| required | 視覚的なマークなしで必須にする | CSSで「*(必須)」などの視覚的なマークを追加し、aria-required="true"も付ける |
| name | 送信フォームでnameを省略する | name属性がないとサーバーにデータが送信されない。form.submit()やFormDataを使う場合も同様 |
| value | radioやcheckboxのvalueを忘れる | radioとcheckboxはvalue属性が送信されるデータなので必ず指定する |
<!-- 正しいラベルとplaceholderの使い方 -->
<form>
<div>
<!-- labelは必須。placeholderはあくまで補助 -->
<label for="username">ユーザー名 <span class="required">*</span></label>
<input type="text"
id="username"
name="username"
placeholder="例: taro_yamada"
required
aria-required="true">
</div>
<!-- radioボタンはvalue属性がサーバーに送信されるデータ -->
<fieldset>
<legend>性別(任意)</legend>
<label><input type="radio" name="gender" value="male"> 男性</label>
<label><input type="radio" name="gender" value="female"> 女性</label>
<label><input type="radio" name="gender" value="other"> その他</label>
</fieldset>
</form>
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