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select

『select』文はGoの並行処理で複数のchannelを同時に待ち受けるための構文です。switch文に似た見た目ですが、各caseがchannelの送受信操作を表します。準備できたchannelがランダムに選択されます。

構文
// selectで複数のchannelを同時に待ち受けます。
select {
case v := <-ch1:
    // ch1からデータを受信したときの処理
case ch2 <- value:
    // ch2にデータを送信できたときの処理
case v, ok := <-ch3:
    // ch3からの受信とチャネルクローズ判定
    if !ok {
        // ch3がクローズされました。
    }
default:
    // どのchannelも準備できていない場合の処理(ノンブロッキング)
}
selectの特徴
特徴概要
ランダム選択複数のcaseが同時に準備できている場合、Goがランダムにどれか1つを選択します。
ブロッキングdefaultがない場合、いずれかのcaseが準備できるまでブロックします。
ノンブロッキングdefaultを書くと、準備中のcaseがなければすぐにdefaultを実行します。
タイムアウト実装time.Afterチャネルと組み合わせてタイムアウト処理を実装できます。
サンプルコード
package main

import (
    "fmt"
    "time"
)

func main() {
    ch1 := make(chan string)
    ch2 := make(chan string)

    // 別goroutineでchannelにデータを送ります。
    go func() {
        time.Sleep(100 * time.Millisecond)
        ch1 <- "ch1からのメッセージ"
    }()
    go func() {
        time.Sleep(200 * time.Millisecond)
        ch2 <- "ch2からのメッセージ"
    }()

    // 2つのchannelからの受信をselectで待ちます。
    for i := 0; i < 2; i++ {
        select {
        case msg1 := <-ch1:
            fmt.Println("受信:", msg1)
        case msg2 := <-ch2:
            fmt.Println("受信:", msg2)
        }
    }

    fmt.Println()

    // タイムアウトの実装例です。
    ch := make(chan int)
    go func() {
        time.Sleep(500 * time.Millisecond)
        ch <- 42
    }()

    select {
    case v := <-ch:
        fmt.Println("受信:", v)
    case <-time.After(300 * time.Millisecond):
        fmt.Println("タイムアウトしました")
    }

    // ノンブロッキング受信の例です。
    ch3 := make(chan int, 1)
    select {
    case v := <-ch3:
        fmt.Println("受信:", v)
    default:
        fmt.Println("ch3にデータがありません(ノンブロッキング)")
    }
}
概要

『select』はGoの並行処理の核心的な構文の一つです。複数のchannelを効率的に多重化したり、タイムアウト処理を簡潔に書いたりできます。goroutineに停止シグナルを送る際もselectとdone channelのパターンが標準的です。

selectにdefaultがない場合、どのcaseも準備できていないとselectが永久にブロックし、デッドロックが発生する可能性があります。タイムアウトかdefaultを使って必ず脱出できるように設計してください。

channelの基本については『channel』、goroutineの完了待ちは『sync.WaitGroup』を参照してください。

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