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defer
『defer』はGoの制御構文で、関数の終了時に実行される処理を予約します。ファイルのクローズやロックの解放など、確実に実行したい後処理に使用します。
構文
// 関数の終了時に実行する処理を予約します。
defer 関数呼び出し
// 複数のdeferは後入れ先出し(LIFO)順で実行されます。
defer fmt.Println("1番目") // 3番目に実行されます。
defer fmt.Println("2番目") // 2番目に実行されます。
defer fmt.Println("3番目") // 1番目に実行されます。
// 引数はdeferが記述された時点で評価されます。
x := 10
defer fmt.Println(x) // 10が出力されます(後でxが変わっても影響しません)。
x = 20
deferの特徴
| 特徴 | 概要 |
|---|---|
| LIFO順 | 複数のdeferがある場合、最後に登録されたものが最初に実行されます。 |
| 引数の即時評価 | deferの引数はdeferが記述された時点で評価されます。関数本体は後で実行されます。 |
| 名前付き戻り値との連携 | deferの中から名前付き戻り値を変更できます。関数の最終的な戻り値に影響します。 |
| panic時も実行 | パニックが発生しても、登録済みのdeferは実行されます。recover()との組み合わせで有用です。 |
サンプルコード
package main
import "fmt"
// deferによるリソース解放のパターンです。
func readFile(name string) {
fmt.Printf("ファイル '%s' を開きます\n", name)
defer fmt.Printf("ファイル '%s' を閉じます\n", name) // 関数終了時に必ず実行されます。
// ファイル処理の本体(ここではシミュレーション)
fmt.Println("ファイルを読み込み中...")
fmt.Println("読み込み完了")
// 関数がここで終了すると、deferが実行されます。
}
// 複数deferのLIFO実行順を確認します。
func multiDefer() {
fmt.Println("関数開始")
defer fmt.Println("defer 1: 最後に実行されます") // 登録1番目 → 実行3番目
defer fmt.Println("defer 2: 2番目に実行されます") // 登録2番目 → 実行2番目
defer fmt.Println("defer 3: 最初に実行されます") // 登録3番目 → 実行1番目
fmt.Println("関数本体の終わり")
}
// deferで名前付き戻り値を変更します。
func divide(a, b float64) (result float64, err error) {
defer func() {
if r := recover(); r != nil {
err = fmt.Errorf("エラーが発生しました: %v", r)
}
}()
result = a / b
return
}
func main() {
readFile("data.txt")
fmt.Println()
multiDefer()
fmt.Println()
result, err := divide(10, 2)
if err != nil {
fmt.Println("エラー:", err)
} else {
fmt.Printf("10 ÷ 2 = %.1f\n", result)
}
}
概要
『defer』は関数の終了時に処理を予約するためのキーワードです。ファイルの『f.Close()』やミューテックスの『mu.Unlock()』など、リソースを確実に解放するパターンで広く使われます。複数の『defer』はLIFO(後入れ先出し)順で実行されるため、ネストされたリソースを逆順に解放できます。
ループ内でdeferを使うと、ループが終わるまでdeferが蓄積され、関数終了時に一度に実行されます。ループ内でリソースを即座に解放したい場合は、処理を別関数に切り出してdeferを使うか、deferを使わずに手動で解放してください。
パニック発生時のdeferの動作については『panic() / recover()』も参照してください。
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