【環境構築】Bashの実行環境
Bash はほとんどの macOS・Linux 環境で標準搭載されているシェルです。特別なインストール作業なしに、ターミナルを開けばすぐに使えます。
macOS / Linux の場合
ターミナルを開くと、すでに Bash(または zsh などのシェル)が使えます。以下のコマンドでバージョンを確認できます。
bash --version GNU bash, version 5.1.8(1)-release (x86_64-redhat-linux-gnu) Copyright (C) 2020 Free Software Foundation, Inc.
環境によって細かい数字は異なります。macOS Catalina 以降はデフォルトシェルが『zsh』に変更されていますが、Bash もインストールされており、そのまま使えます。
最新版の Bash を使いたい場合は、Homebrew でインストールできます。Homebrew は macOS 用のパッケージマネージャです。インストールされていない場合は公式サイト(https://brew.sh/)の手順に従ってインストールしてください。
brew install bash
Windows の場合
Windows で Bash を使うには、以下の方法があります。
| 方法 | 概要 |
|---|---|
| WSL(Windows Subsystem for Linux) | Windows 上で Linux 環境を動かす仕組みです。本格的な Bash が使えます。推奨の方法です。 |
| Git Bash | Git for Windows に付属する Bash 環境です。基本的なコマンドが使えます。 |
WSL のインストール
PowerShell を右クリックして管理者として開きます。管理者権限の許可を求められたら『はい』をクリックしてください。

以下のコマンドを実行します。
wsl --install

WSL と Ubuntu のダウンロードが始まります。完了するまでしばらく待ちます。

ダウンロードとインストールが完了すると、再起動を求められる場合があります。その場合は再起動してください。
再起動後、Ubuntu のセットアップが始まります。まずユーザー名を入力します。ユーザー名に『root』は使用できません(既にシステムで使用されているため)。任意の名前を入力してください。

次にパスワードを入力します。入力中は画面に何も表示されませんが、正常に入力されています。

確認のためもう一度同じパスワードを入力してください。

以下の画面が出たらセットアップは完了です。

Bash のバージョン確認
ターミナルで以下を実行します。
bash --version
バージョン番号が表示されればインストール成功です。
スクリプトの作成と実行
1. スクリプトファイルを作成します
テキストエディタで『hello.sh』というファイルを作成し、以下の内容を書きます。
hello.sh
#!/bin/bash echo "八神庵" echo "草薙京"
1行目の『#!/bin/bash』は「シェバン」(shebang)と呼ばれる行です。このスクリプトを Bash で実行することを OS に伝えます。
2. 実行権限を付けて実行します
chmod +x hello.sh ./hello.sh
『chmod +x』はファイルに実行権限を付与するコマンドです。これにより『./ファイル名』で直接実行できるようになります。
『八神庵』と『草薙京』が表示されれば成功です。
bash コマンドで直接実行する方法
実行権限を付けなくても、以下のように『bash』コマンドで実行できます。
bash hello.sh
シェバン行について
シェバン行はスクリプトファイルの1行目に書く特別な記述で、『#!』で始まります。
| 記述 | 説明 |
|---|---|
| #!/bin/bash | Bash で実行します。最も一般的な書き方です。 |
| #!/usr/bin/env bash | 環境変数 PATH から Bash を探して実行します。移植性が高い書き方です。 |
| #!/bin/sh | POSIX 互換シェルで実行します。Bash 固有の機能は使えません。 |
スクリプトを書くときは、ファイルの先頭にシェバン行を入れることを習慣にしましょう。
おすすめのエディタ
シェルスクリプト(『.sh』ファイル)を作成するときに便利なテキストエディタを紹介します。
| エディタ | 特徴 |
|---|---|
| VSCode | Shell Format拡張機能やShellCheck拡張機能をインストールすると、シェルスクリプトの整形・構文チェックが行えます。無料。正式名は『Visual Studio Code』。 |
| Sublime Text | 軽量で動作が非常に速いエディタです。シンプルな画面でコーディングに集中できます。Windows / macOS / Linux 対応。 |
| 秀丸エディタ | 1993年リリース、日本で長年愛されている国産テキストエディタです。動作が軽快でマクロ機能も搭載。Windows 専用・買い切り型。 |
| vim / nano | ターミナル上で動くエディタです。サーバー上で直接スクリプトを編集するときに重宝します。 |
最近では『VSCode』が最も広く使われているらしいのですが、管理人はシンプルかつ軽快に動くエディタが大好物なので現在は『Sublime Text』を愛用しております。良ければ参考にしてやってください。
それと秀丸エディタについて補足をさせてください。秀丸エディタの初リリースは1993年、動作が軽快で正規表現による強力な検索・置換機能を備えており、更に『マクロ』を使って自分好みの設定にすることが可能な本当に素敵なエディタです。最近ですと『マクロ』は『アドオン』なんかが該当しますが、なんと1990年代からすでにその機能を実装していたという遙か先の未来を見越したような設計で、そういった面でも大変すばらしいエディタです。
実は管理人もWindows3.1からWindows7頃までずっと秀丸エディタを使ってプログラミングをしていたクチで、長年大変お世話になっています。そして開発者の斉藤秀夫さんは未だに秀丸エディタのアップデートを続けており、例えばWindows11、その他64Bit板のWindowsでも問題なく起動させることができます。秀丸エディタはこちらから購入でき、買い切り型で価格も4000円程度、WindowsOSに入れておくと色々と捗るので買っておいて損はないかなと思います。
(´-`).。oO(管理人は昔からお世話になっている秀夫さんを応援したいので、個別にご紹介させて頂きました...)
(´-`).。oO(しかし30年以上使っているのに支払った金額はたった4000円前後...これほどコスパの良いものが他に存在するのかというレベルですね...)
(´-`).。oO(ではでは続きをどうぞ。環境構築作業、がんばってくださいませ...)
コマンドが見つからないとき
ターミナルで『bash: command not found』と表示されることはまれですが、Homebrew で最新版をインストールした場合にパスの問題が起きることがあります。以下の手順で確認・設定してください。
1. インストールされている Bash を確認します
システム標準の Bash。
/bin/bash --version
Homebrew でインストールした Bash。
/usr/local/bin/bash --version /opt/homebrew/bin/bash --version
macOS のデフォルトシェルについて
macOS Catalina(10.15)以降、デフォルトシェルが Bash から『zsh』に変更されました。ターミナルを開いたときに動いているのは zsh であり、Bash ではありません。
現在のシェルは以下のコマンドで確認できます。
現在のシェルを確認します。
echo $SHELL
Bash スクリプトは『bash スクリプト名.sh』で実行できるため、デフォルトシェルが zsh のままでも問題ありません。デフォルトシェルを Bash に変更したい場合は以下を実行します。
デフォルトシェルを Bash に変更します。
chsh -s /bin/bash
Homebrew 版 Bash をデフォルトにする場合
Homebrew でインストールした最新版の Bash をデフォルトシェルにするには、まず許可シェルに追加する必要があります。
許可シェルの一覧に追加します(Apple Silicon の場合)。
echo '/opt/homebrew/bin/bash' | sudo tee -a /etc/shells
デフォルトシェルを変更します。
chsh -s /opt/homebrew/bin/bash
macOS 標準の Bash はバージョン 3 系(GPLv2 ライセンスの制約)ですが、Homebrew 版はバージョン 5 系で、連想配列や正規表現マッチなどの新機能が使えます。
Bash のアンインストール
Homebrew でインストールした Bash をアンインストールするには以下のコマンドを実行します。
brew uninstall bash
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