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less / more
『less』と『more』はファイルの内容をページ単位でスクロールしながら閲覧するコマンドです。大きなログファイルやマニュアルを読むときに使います。『less』のほうが機能が豊富で、現代では主にこちらが使われます。
構文
less [オプション] [ファイル] more [オプション] [ファイル]
オプション・操作キー一覧
| オプション / キー | 概要 |
|---|---|
| less ファイル | ファイルをページング表示します。 |
| less -N ファイル | 行番号を表示します。 |
| less -S ファイル | 長い行を折り返さずに水平スクロールで表示します。 |
| less +G ファイル | 最終行からファイルを開きます。 |
| less +F ファイル | tail -f 相当のリアルタイム監視モードで開きます。 |
| q | less / more を終了します。 |
| Space / f | 次のページ(1画面分)に進みます。 |
| b | 前のページに戻ります(less のみ)。 |
| ↑ / ↓ または j / k | 1行単位でスクロールします(less のみ)。 |
| g / G | 先頭行 / 末尾行に移動します(less のみ)。 |
| /キーワード | キーワードを前方検索します(less のみ)。 |
| n / N | 次 / 前の検索結果に移動します(less のみ)。 |
| h | ヘルプを表示します(less のみ)。 |
サンプルコード
ファイルをページング表示します。画面下部にプロンプト(『:』)が表示され、キー操作で移動できます。
less /var/log/syslog
行番号付きで表示します。スクリプトの確認に便利です。
less -N script.sh
1 #!/usr/bin/env bash
2 set -euo pipefail
3
4 echo "Hello, World!"
5 echo "Today is $(date)"
:
パイプから受け取った出力をページング表示します。
grep "ERROR" app.log | less
ファイルをリアルタイム監視します(『tail -f』のような挙動)。Ctrl+C で監視を中断し、通常の less 操作に切り替わります。
less +F /var/log/app.log
2026-03-06 12:00:01 [INFO] Server started 2026-03-06 12:00:05 [INFO] Connection accepted 2026-03-06 12:00:12 [WARN] Slow query detected Waiting for data... (interrupt to abort)
長い行を折り返さずに確認します。左右の矢印キーで水平スクロールできます。
less -S wide_csv_file.csv
『less』内で『/ERROR』と入力すると、"ERROR" を含む行を検索できます。『n』で次の検索結果、『N』で前の検索結果に移動します。
less /var/log/app.log # 起動後に /ERROR と入力して検索
『man』コマンドは内部で『less』を使っています。同じキー操作で操作できます。
man bash
『more』は前のページに戻れない簡易ビューアです。シンプルな確認に使います。
more /etc/fstab
概要
『less』は『more』と違い、ファイルを一度にメモリに読み込まないため、数GBのログファイルでも高速に開けます。また前のページに戻ることができます。パイプと組み合わせる場合は標準入力を受け取れます(例:『grep "ERROR" app.log | less』)。
ファイルの末尾をリアルタイムで追跡したい場合は『tail -f』も使われます。ファイル全体を一度に表示したい場合は『cat』を参照してください。
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